政治・経済

麻生太郎の実家はお金持ち?資産額や年収はどれくらい?

自民党の新フィクサーとして、ご活躍中の麻生太郎さん。政治家の家系に生まれ、時に庶民の感覚とはかけ離れた発言で、世間をざわつかせていらっしゃいます。そんな麻生太郎さん、自民党議員のなかでもトップクラスのお金持ちと聞きますが、本当でしょうか。もしそうなら、どのくらいのお金持ちなのでしょうか。ここでは、麻生太郎さんのお財布事情を考察してみたいと思います。

麻生太郎さんの家系とは

麻生太郎さんは、高祖父に大久保利通、祖父に吉田茂、義父は鈴木善幸、妹は寬仁親王妃信子、義理の弟は寬仁親王、というきらびやかなご家庭にお生まれです。

一族には実業家も多数。ご自身も株式会社麻生セメントの代表取締役を務めていました。麻生太郎さんの政界転身にともなって弟の麻生 泰さん(現在は会長)が、その職を引き継いでいます。

麻生太郎さんの資産額

2022年4月11日に衆議院議員の資産が公開されました。その中で、麻生太郎さんは6億1417万円とぶっちぎりの一位だったということです。その内訳は・・・

渋谷区神山町に敷地面積2400平方メートルに及ぶ自宅があります。

福岡県飯塚市立石160に本家および離れを所有。本邸と麻生大浦荘を合わせると3000万坪だそうです。本邸の廊下は100メートルほどあるそうです。そして入り口では24時間の警備がおこなわれているそうです。

麻生大浦荘(麻生太郎さんのおじいさんが立てた家)は大正末期に建築されました。数寄を凝らした和風入母屋書院造りが美しい邸宅で、現在は麻生グループの迎賓館として利用されているそうです。紅葉のシーズンにのみ無料で一般に公開されているそうです。

軽井沢町にも不動産を所有。

すべて合わせて推定40億円(2017年資産公開)ということです。

6億円よりかなり資産は多そうですね。

麻生太郎さんと麻生産業

麻生産業は、1872年(明治5年)に筑前国嘉麻郡の庄屋だった麻生太吉さん(麻生太郎さんの曾祖父)が炭鉱業をはじめたことが始まりです。

1918年(大正7年)には、事業を法人化し「株式会社麻生商店」を設立しました。この「麻生商店」が、のちに「株式会社麻生鉱業」となり、1954年(昭和29年)10月、麻生家が経営する産業セメント鉄道と合併し「麻生産業株式会社」となりました。

麻生産業は、斜陽化する石炭業からうまく事業を転換し、セメント業に主軸をおきます。1966年(昭和41年)麻生産業株式会社は麻生セメント株式会社を分社化します。そして現在は麻生セメント(株)は「株式会社麻生」に代わり、グループ企業110社を抱える巨大財閥に成長しています。

2022年現在、株式会社麻生の会長を務める麻生泰さんは、麻生太郎さんの弟です。麻生太郎さんも、政界に入るまでは麻生セメント株式会社の社長を務めていました。

株式会社麻生(旧:麻生産業)って?

株式会社麻生は医療関連事業、環境関連事業、建設関連事業、不動産事業を事業の内容としています。資本金は3,5億8000万円、グループ社数 110社(2022年4月1日現在)、グループ総売上高 6,035億円(2022年3月期)、グループ社員数 16,025人(2022年4月1日現在)の巨大企業です。

株式会社は非上場企業なので、株主の情報は公開されていません。しかし、子会社の株式会社麻生フォームクリートの「非上場の親会社等の決算に関するお知らせ」を参考にしました。

それによりますと、麻生太郎さんは㈱麻生の株式を15万4300株(4.98%)所有している大株主です。また、奥様、麻生千賀子さんも1万2千株所有されています。そして1997年から2022年3月まで、取締役を務めていらっしゃいます。

(株)麻生にはグループ社が110社もありますので、すべて確認することはできません。ですが、恐らくグループ下の何社もの株式を麻生太郎さんが所有していることは予想できますね。配当もかなりの額であろうと考えられます。

歳費・大臣給与

国会議員の歳費や各種の経費は、歳費法という法律で決められています。歳費は月額で決まっています。

歳費法には、「各議院の議長は217万円を、副議長は158万4000円を、議員は129万4000円を、それぞれ歳費月額として受ける。」とあります。

議員の給与にあたる歳費は、月額129万4000円です。麻生太郎さんは一年間に129万4000円×12か月分を支給されることになります。1552万8000円ですね。しかし新型コロナ感染により会議員の「歳費」を期限付きで2割削減することが、2020年4月14日に決まりました。この措置は令和4年7月31日までだったようです。

しかし、国会議員のみなさんには、歳費のほかにも収入があります。月百万円の文書通信交通滞在費や65万円の立法事務費、年間約六百三十五万円の賞与やJR、航空券の無料クーポン券、更には公設秘書の給与をなど、一人当たり、月約五百七十三万円、年約七千五百万円の経費がかかっているそうです。

国務大臣になると、更に歳費が上乗せされます。内閣総理大臣で201万円(月額)、国務大臣で146万6000円(月額)がプラスされます。2022年9月現在、麻生太郎さんは大臣ではありませんので、こちらはいまのところは関係ありません。でも過去には受け取っていらっしゃったでしょうね。

麻生太郎さんの政治団体

麻生太郎さんの政治団体の素淮会(そわいかい)の収支報告書によれば、収入2億1千万円、支出7500万円。年間の飲み会代(政治活動費)は2100万円だそうです。

くしくも過去に「老後資金2000万円不足」という試算が大騒ぎとなったことを思い出しますね。麻生太郎さんにとっては一年分の政治活動費以下にすぎない、ということでしょうか。

  • 麻生太郎さんのお金持ち発言の数々

・1979年、衆議院選挙に初出馬した時、「下々の皆さん」と発言した。
・「ホテルのバーは安くて安全」
・「(カップ麺は)いまは400円くらいします?」
・「とてつもない金持ちに生まれた人間の苦しみなんて、普通の人には分からん!」
・「生まれはいいが、育ちは悪い」

さすがはお金持ちの家系生まれの麻生太郎さん。どの発言もスケールの大きさと庶民とのズレを感じさせます。

まとめ

・麻生太郎さんの資産は、東京の自宅だけでも6億円以上の価値がありそう。
・麻生太郎さんは株式会社麻生の大株主でもある。
・麻生太郎さんは議員収入だけでも年間に1500万円以上の収入がある。
・麻生太郎さんは、庶民が老後に不足するという2000万円を、1年で政治活動費として使っている。

このように、とてつもないお金持ちの麻生太郎さん。私たち庶民との間には、かなり溝がありそうです。きっと、これからもこの溝が埋まることはないでしょう。お金はあるところにはあるものですね。麻生太郎さんの言動にこれからも着目していきたいと思います。

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