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るろうに剣心北海道編は打ち切り!?完結はいつ?つまらない理由など

90年代の少年ジャンプを担った名作「るろうに剣心」。

連載が終了してからも実写化など度々注目されており、2017年9月には新章「北海道編」がスタートすることになって注目を集めました。

しかしそれからわずか2か月後「るろうに剣心・北海道編」は打ち切りが噂されるようになります。

なぜ打ち切りが囁かれたのか、その原因を解説していきましょう。

「るろうに剣心・北海道編」打ち切りの噂はどこから?

「るろうに剣心」の物語は大きく「東京編」・「京都編」・「人誅編」の3つに分けられます。

「東京編」は主人公・緋村剣心が東京に流れ着き、そこでヒロイン・神谷薫をはじめ、仲間たちと出会う物語です。

「京都編」は剣心が自分と同じ元・人斬り抜刀斎こと志々雄真実が企む陰謀を阻止するために京都へ向かい、そこで志々雄一派と対決します。

そして「人誅編」は剣心が不殺を誓うことになった女性・雪代巴の弟、縁との激闘が描かれており、このエピソードをもって「るろうに剣心」本編は終了しました。

「東京編」・「京都編」はともかく、連載していた当時の「人誅編」の評価は最悪でした。

作中のテーマは「剣心が幕末におこなっていた人斬りの罪と向き合うこと」であったため、敵キャラは全員、剣心を恨んでいました。

それだけでもお腹いっぱいなのに縁の策略によって薫が死んだように見せかけられ、剣心が廃人と化してしまったので一部の読者は「もう無理」と離れていったほどです。

激重な展開と作者・和月伸宏の趣味がうかがえる描写に「北海道編」が始まる前は「これなら北海道編が見たかった」という声が上がりました。

もともと「北海道編」は「京都編」が終わったら絵が描かれる予定だった幻のエピソードでした。

その布石として一部の志々雄一派が北海道に移動していたのですが、大人の事情で「北海道編」は見送られることに。

そのため2016年11・12月の「SQ」にて「るろうに剣心・異聞 明日郎 前科アリ」前編後編の掲載とともに、2017年春から「北海道編」をスタートするという発表は世間の注目の的となりました。

実際始まったのは2017年9月だったものの、幻のエピソードが始まるとあって期待は高かったです。

ところがその2か月後、和月伸宏は児童ポルノに違反し、休載。

半年後、2018年に連載は再開するものの、この間「不祥事を起こしたから打ち切りになるだろう」とガッカリされたわけです。

「るろうに剣心・北海道編」打ち切りの原因は不祥事だけじゃない!?

実のところ「るろうに剣心・北海道編」が打ち切りを囁かれる原因は原作者の不祥事だけでなく、「北海道編」そのものがつまらないことも挙げられます。

そもそもな話「北海道編」の主人公は緋村剣心ではなく、長谷川悪太郎と井上阿爛という2人の少年です。

長谷川悪太郎は志々雄一派に属していた少年でしたが、アジト崩落のどさくさに紛れて志々雄の愛刀・無限刃を盗んでいました。

一方、井上阿爛はというと外国人と日本人のあいだに生まれたハーフの子で、差別を受ける毎日から逃げるために渡米を夢見ます。

とはいえ2人も世間から見れば悪ガキでしたが、ひょんなことから出会った悪太郎と阿爛は神谷道場に入門することに。

悪太郎は明日太郎と名を改めて新しい生活を始めようとした矢先、西南戦争で戦死したはずの薫の父が写った写真を手に入れました。

それを見た剣心と薫は北海道行きを決意。

その旅に明日太郎と阿爛も同行することになるのですが、彼らの前に「劍客兵器」という障害が立ちはだかるのでした。

以上が「北海道編」のあらすじです。

剣心と薫は登場しているものの、けっこうイメージと違っていますよね。

また原作者は「るろうに剣心の世界観はバーチャル明治時代」と言い訳していますが、あまり時代考察をしていないのも面白くない原因となっています。

それにくわえていかに「バーチャル明治時代」とはいえ、物語を魅せる敵対者「劍客兵器」がこれっぽっちも魅力的ではないのはダメですよ。

そのおかげで「人誅編よりも面白くない」というコメントがあるほどです。

「るろうに剣心・北海道編」面白くない理由は他にもある!

「るろうに剣心・北海道編」が打ち切りを心配されるほどの迷作になってしまったことについてネットではさまざまな理由が挙げられています。

その理由の1つに「本編が名作だった」というものがありますね。

「るろうに剣心」はジャンプ暗黒期に看板作品として表に立った作品です。「るろうに剣心」が連載を始めた90年代前半は「スラムダンク」や「幽遊白書」などそれまでジャンプを担っていた漫画が連載を終了した時期であり、ヒット作に恵まれなかった期間でもあります。

このあと現在の看板作品である「ワンピース」などが連載するようになりますが、それまでの間、「るろうに剣心」がジャンプ漫画の人気を支えることになりました。

実のところ「るろうに剣心」のジャンルはジャンプにおいてあまり受けがよろしくありません。

原作者もまたそのことについて言及していたものの、いずれにしても次代の漫画があらわれるまで頑張っていたのは確かです。

実際に「るろうに剣心」は原作者の別作品で見られる悪ふざけも少なく、真面目に描かれていたので面白かったですね。

とはいえ旬が過ぎた作品でもう一度連載をすること自体、無理があったのかもしれません。

「ナルト」の続編「ボルト」もそうでしたが、一度終わった作品の続編を描くのは人気を集める可能性が高いです。

前作のファンが固定でつくことは間違いないものの、いくらファンでも見切りをつける時はつけます。

アニメ「るろうに剣心」のアニオリが面白くなくて視聴率が低迷し、中途半端に終わったのが良い例だと思います。

しかし作者側からすれば自分や今後のために成功しなくてはなりません。

それが1回目なら誰でもありますが、2回目・3回目となるともはや才能が問われます。大抵の場合は1回成功し、以降はそのまま終わるか、長いスパンを経てようやく返り咲くのが常ですね。

つまるところ「北海道編」が面白くない理由は原作者の漫画家としてのレベルが落ちてしまったことではないでしょうか。

まとめ

「るろうに剣心・北海道編」の打ち切りの噂が出るようになった原因は原作者・和月伸宏が不祥事を起こしたからです。

その後半年の休載期間を経て復活したものの、読者の期待を裏切って新キャラは魅力的ではないわ、悪ふざけがすぎるわで見切りをつけられました。

裏返せば、もはや原作者には「るろうに剣心」のような作品を手がける力はもうないのだと思います。

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